DB試験に1mmも刃が立たなかった話【失敗から学ぶ】
DB試験初挑戦で完敗しました。失敗の要因は「参考書選び」「計画」「アウトプット不足」。苦手分野の明確化と再挑戦の準備が、合格への第一歩です。
DB試験に1mmも刃が立たなかった話【失敗から学ぶ】
初めて挑んだデータベーススペシャリスト試験。結果はタイトルどおり、まったく歯が立ちませんでした。が、大人になってから苦手な勉強に取り組むこと自体、大きな意味があると思っています。
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→TOEICに初挑戦します。【初挑戦の理由と下準備】
→TOEICに初挑戦しました。【初受験感想と役立った参考書の紹介】
私にとって英語(TOEIC)とデータベース(DB)は、天敵と言っても過言ではありません。どちらも苦手意識が強く、避けて通ってきた分野です。しかし、苦手な分野に挑戦した経験そのものが、今後の糧になったと感じています。今回は、三つの失敗から得た教訓を記録します。
- 参考書選びの失敗
- 勉強計画の失敗
- アウトプットできなかった失敗
参考書選びの失敗

今回の試験で使った参考書は、TAC出版の『ALL IN ONE パーフェクトマスター データベーススペシャリスト』です。
(Amazon)ALL IN ONE パーフェクトマスター データベーススペシャリスト【TAC出版】
基本的な知識を学ぶための良書であり、午前2対策には十分でした。しかし、もう少し深掘りすべきでした。私自身、他の高度試験を経験しているので、もう少し応用的な内容の参考書が必要だったと痛感しています。しかし、ITパスポートなどと比較しても、高度試験向けの参考書は非常に限られているのは残念です。
次に取り組んだのは、iTECの『データベース技術の教科書』です。
こちらは非常に専門的で、内容の濃さに驚きましたが、逆にこのギャップが大きく感じられ、使いこなすにはまだまだ時間が必要でした。これをもっと使いこなせれば、結果も変わったかもしれません。
私が手にすべきだったのは、いつもの翔泳社の慣れ親しんだ翔泳社の『情報処理教科書 データベーススペシャリスト』だったと反省しました。
(Amazon)情報処理教科書 データベーススペシャリスト【翔泳社】
DB苦手であっても、使い慣れた参考書を使うべきだったと思います。自分に合った参考書を選ぶことは、本当に重要です。
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→参考書の選び方【選ぶ方法と決める方法】
次回は、しっかり参考書を検討します。
勉強計画の失敗
今回も、自分なりにしっかりと勉強計画を立てました。
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→なぜ勉強計画を立てるのか【時間と成果を最大化する方法】
それにもかかわらず、大きな失敗をしてしまいました。
失敗の一因は、試験の決意が遅かったことです。苦手意識が強すぎて、受験への不安が大きく、申し込みが遅くなってしまいました。そのため、初受験にもかかわらず、十分な勉強期間が確保できませんでした。
もう一つの失敗は、計画と実際の進捗の乖離です。余裕を持たせた計画を立てたつもりでしたが、進捗が遅れがちになり、計画の見直しを何度も繰り返しました。もちろん、計画を見直すこと自体は悪いことではありません。しかし、勉強に充てられる時間が足りなくなってしまいました。
次回は、もっと余裕を持った計画を立て、時間にも心にも余裕をもって進めていきます。
アウトプットできなかった失敗
午前1は免除でしたが、午前2は自己採点では合格水準に達しました。午前対策は、いつも気合を入れています。
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→IT高度試験の午前2対策【失敗から学んだ3つの教訓】
高度試験の成功の鍵は午後対策にありますが、私は午前対策も重要だと考えています。基礎知識が足りなければ、午後問題に取り組む余裕もありません。なぜならば、あくまでも「基礎知識が身についていること」を担保するための試験科目だからです。今回、午前2は合格点に達しましたが、いつもの受験とは違い、ぎりぎりの突破でした(自己採点:16/25)。
これは基礎知識が十分に身についておらず、午後対策ができるレベルではない証拠です。
実際、午後問題のアウトプット力をつけることができず、過去問題を解こうとしてもほぼ何も書けない状況が続きました。これは基礎知識の定着が浅かったためでしょう。DB試験では、午後問題でも明確な答えが求められることが多いのですが、私はその力を十分に身につけることができませんでした。
次回の試験では、基礎知識をしっかりと身につけ、アウトプット力を鍛え、過去問題を十分に解ける状態にして挑みます。
具体的に何ができなかったのか
リレーションが引けない
リレーションシップの設計に苦戦しました。理論的には理解しているつもりでも、いざ設計となるとスムーズにいきません。複雑な関係性を整理して、解答できるようになる必要があります。
SQLが書けない
基本的なSQLの書き方は理解していますが、午後問題となるとつまずきました。特に、選択方式ではなく、自力でSQLを書くスキルが不足しています。
隔離性水準を十分に説明できない
トランザクションの隔離性に関しては、理論的な知識が曖昧でした。各水準の特徴と、どういうシチュエーションで使うべきかの具体的な説明ができるくらい、理解をしなければいけないと感じました。
ロックと時系列を十分に説明できない
ロック機構や時系列に関する知識も曖昧でした。本試験の午後問題で、この部分は大きな壁となり、理解不足が露呈しました。
知識を「書いて説明できる状態」にしない限り、午後では通用しないのです。具体的にできないことを明らかにすることができたので、次回は、この論点から勉強を進めていきます。
過去からの学びに感謝する
私が今まで受けてきた高度試験は、決して一度で合格したものばかりではありません。むしろ、何度も挑戦し、期間を空けて勉強を続けることで、少しずつ知識が身についてきたと感じています。今回のDB試験も同様で、失敗から多くを学ぶことができました。
試験でうまくいかず、諦めたくなる瞬間はあります。しかし、振り返ってみると、何度も挑戦することで学びが深まります。「勉強しなかったらどうなっていただろう?」と考えると、今この瞬間も新しい知識を得ることの大切さに気づかされます。どの科目も一朝一夕で身につくものではなく、努力と積み重ねが必要です。
PM(プロジェクトマネージャ)試験でも、最初はうまくいきませんでした。一度目の受験では、論文は一文字も書くことができませんでした。しかし、時間をかけて学び続けることで合格を勝ち取ることができたのです。DB試験も同じく、次回に向けてもっとしっかりと準備し、再挑戦しようと決意しています。
まとめ:DB試験に1mmも刃が立たなかった話【失敗から学ぶ】
データベーススペシャリスト試験に挑んだものの、結果は残念ながら満足のいくものではありませんでした。しかし、この失敗から得た学びは多く、次へのステップにつながると感じています。
参考書選び、勉強計画、アウトプットの準備において明確な課題が見つかりました。自分に合った参考書を選び、余裕のある計画を立て、基礎知識をしっかりと定着させることの重要性を改めて痛感しました。
また、午後問題の難しさに直面し、リレーションシップやSQLの深い理解不足も明確になりました。これらを克服するために、次回はさらに実践的な対策を強化して挑戦します。失敗は決して無駄ではなく、次へつなげるための貴重な教訓です。過去に挑戦した他の高度試験も同じように何度も挑んだ末に合格を勝ち取ったように、DB試験もその一歩に過ぎません。 と、言えるように、次回はより良い準備をし、合格を目指します。
