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QC検定3級を受検してみた

mitsuki
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QC検定3級に初挑戦です。近年は問題が難しく、丸暗記では通用しません。基礎を理解し、設問の意図を読み取る力を養うことで、仕事に生かせる知識が身につきました。

QC検定3級を受検してみた

会社の推奨資格として紹介されたことをきっかけに、品質管理検定(QC検定)3級へ挑戦しました。私の会社では合格インセンティブはありませんが、紹介されたことをチャンスと捉えて、受検しました。QC検定に興味があったり、これから受検を考えている方の参考になれば嬉しいです。

これから受検する方のために、次の3点に絞って体験と学びを共有します。

  • QC検定とは?
  • 参考書と勉強方法
  • 「学んだことを活用する」ということ

QC検定とは?

サイト:QC検定(JSA Webdeskトップページへ)

日本の多くの企業で品質管理は当たり前に実施されています。品質管理をまったく行わずに、モノやサービスを売っている企業(個人)は、もはや存在しないと言っても過言ではないでしょう。どんな人にとっても、勉強する価値のある検定だと、私は考えています。

QC検定は、その品質管理に関する知識を筆記で客観評価する全国試験で、年2回(3月/9月)、全国約120会場で実施。受検資格はなく、1〜4級のどこからでも受検可能です。

1級/準1級:品質管理部門のスタッフ、技術系部門のスタッフなど企業内において品質管理全般についての知識が要求される業務にたずさわる方々
2級:QC七つ道具などを使って品質に関わる問題を解決することを自らできることが求められる方々、小集団活動などでリーダー的な役割を担っており、改善活動をリードしている方々
3級:QC七つ道具などの個別の手法を理解している方々、小集団活動などでメンバーとして活動をしている方々、大学生、高専生、工業高校生など
4級:これから企業で働こうとする方々、人材派遣企業などに登録されている派遣社員の方々、大学生、高専生、高校生など

JSA GROUP Webdesk > QC検定 > 受検案内 > 各級のレベルと内容

品質管理検定(QC検定)は、品質管理に関する知識をどの程度持っているかを全国で筆記試験を行って客観的に評価を行うものです。
日本のほとんどの企業では、品質管理が実施されています。この品質管理を実施するためには、そこで働く人々の品質管理に関する意識、能力、改善能力が重要です。

JSA GROUP Webdesk > QC検定 > QC検定制度について > 品質管理検定(QC検定)とは

また、各級によって、合格基準が決められています。4級は、「総合得点が概ね70%以上」です。

私が受検した3級は、「出題を手法分野・実践分野に分類し、各分野の得点が概ね50%以上であること。及び、 総合得点が概ね70%以上であること。」です。3級以上の級では、手法分野と実践分野で足切りラインが設定されているので、受検時には注意が必要です。

参考書と勉強方法

参考書

もしあなたが品質管理に初めて触れるのであれば、4級の参考書で歴史や基本概念を俯瞰しておくと、3級の理解が大幅に楽になります。なぜならば、元々「品質管理」は生産品の管理から始まっているという歴史があるので、基本基礎を知っておくと、いろいろな知識を順序よく理解していくことができるからです。

(Amazon)QC検定受検テキスト4級

私は4級テキストで基礎を確認したうえで、3級はテキスト+問題集で進めました。

(Amazon)ゼロからわかる!QC検定3級 テキスト&問題集
(Amazon)過去問題で学ぶQC検定3級 2023年版

近年は○×や二択が減少し、表現を変えた理解型出題が増加しています。暗記一辺倒では得点が伸びにくい傾向です。

勉強方法

  1. 公式は丸暗記?
  2. 過去問題を周回?

会社での勉強会で、このふたつが重要であると講師から説明を受けました。が、受検してみて感じたことは、この勉強方法ではこれからの合格は難しいということです。
先に書いたとおり、難化傾向が見られます。しかし、出題意図と問題主旨を理解していれば、充分に合格ラインに届く試験でもあります。なぜならば、他試験のように過去問題をそのまま再出題しているわけではなく、作問側は主旨を保ったまま表現を変えて出題しているからです。ゆえに日本語の読解力が重要となっているのです。

・詳しくはこちら
→日本語検定2級を受検してみた

公式や用語を丸暗記して、過去問題を解くだけではうまくいかないでしょう。出題意図と問題を理解せずに、過去問題を周回しても、点数はほとんど伸びてこないはずです。

公式と用語を覚えると同時に、過去問題を解くときには「しっかり問題を読み」「何を聞かれているのかを明確にし」「自分が持っている知識の何が正解になるのか」を考えながら解くことで、点数は上がってくるでしょう。

この検定は、基本基礎は理解していることが前提であり、問題(状況)の理解力と応用力を問われています。この試験は、勉強方法を一工夫することが、時間をかけるよりも有効な手段だと思いました。

「学んだことを活用する」ということ

QC検定の価値は、合格証より“現場で使える知”であることです。

  1. 現象を事実ベースで把握し、
  2. データで原因仮説を立て、
  3. 適切な手法(特性要因図、パレート図、ヒストグラム、管理図など)で検証し、
  4. 再発防止まで定着させる。

この一連の循環を回す力が、試験学習を超えて仕事の成果に直結します。だからこそ、合格だけを目的にした暗記はもったいないのです。

残念なことですが、一生懸命勉強して合格したけれど、検定の内容はひとつも思い出せないとおっしゃるマネージャーがいらっしゃいました。貴重な時間と費用をかけて、受検するのですから、実践できる知識を身に着けたいですよね。

これからQC検定を受検してみようと思う方は

2023年現在、CBT方式はなく、試験会場での筆記試験です。毎年2回、3月と9月に全国約120か所で実施されています。

計算問題を難なくクリアできるかどうかが、この試験の大きな課題です。試験慣れをしていても、「算数&数学は嫌い!」という方は、勉強参考動画などを駆使する必要があります。通信講座などを検討しても良いでしょう。「算数&数学は大好き♪」という方は、参考書と問題集を揃えれば、独学で乗り切れると思います。勉強期間は2か月程度あれば、十分でしょう。

今回、私は初受検でしたが、機会があれば、2級を受検したいです。いつか2級を受検する日のために、計算と統計の勉強を少しずつ開始しました。

まとめ:QC検定3級を受検してみた

受検した結果を踏まえて、3点に絞ってお話させていただきました。

  • QC検定とは?:品質管理の知識を筆記で客観評価。分野別足切りに注意
  • 参考書と勉強法:4級で基礎→3級テキスト&問題集。設問読解がカギ
  • 活用:学んだ手法を現場で使い、再発防止まで回すのが本質

「新しい資格に挑戦したい」社会人にとって、候補に入れる価値の高い検定です。この試験を推奨している企業も多いです。勉強して損はありません。受検した私が責任を持って、みなさまにおすすめします。(追記:第35回(2023年3月) 品質管理検定3級 合格です。)

【使用参考書】
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満稀(みつき)
満稀(みつき)
大人だからこそ効率的に勉強したい運営者
独学で高度情報処理(プロマネ・システム監査など)や簿記・FPに合格。調理師など異色の資格にも挑戦してきました。資格・学びを資産へ変える実践を続け、そのための工夫や気づきを発信しています。

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