簿記2級に苦戦したあと、建設業経理士2級を選んだ理由【勉強時間と費用のリアル】
簿記2級で何度もつまずいたあと、私は建設業経理士2級を受験し、約70時間の学習で合格しました。簿記経験者で、かつ建設業界に関わるタイミングなら、学習範囲を絞りやすく“コスパが良い”資格だと感じています。この記事では、挫折→判断→受験→結果までを、4本の記事でまとめます。
このPICKUPでわかること
- 「簿記は簡単」と言われがちな3級・2級が、独学だとどう難しく感じたか
- 次の一手として、なぜ建設業経理士2級を選んだのか(受験前に調べたこと)
- 実際の勉強時間・教材・試験当日の様子(第36回の記録)
- 合格後の結論:誰にとって“コスパが良い”のか/そうでないのか
まず読んでほしい順番(結論まで最短ルート)
1)簿記3級・2級で返り討ちにされた話(前提づくり)
簿記は「取りやすい資格」と言われることがありますが、私は独学で受検してみて、想像よりずっと難しく感じました。3級は合格できたものの、点数に余裕があったわけではなく、手応えも微妙で「落ちたかもしれない」と思いながら結果を待っていました。
そして勢いで2級に挑戦したところ、ここで何度もつまずきました。振り返って強く残っているのは、「理解している」と「本番で得点できる」は別物だという感覚です。私は3級合格から2級合格まで約1年かかり、受検は3回。最後は「初見に感じる問題」に苦しみつつも、部分点を積み重ねて合格しました。
この経験が、その後の資格選びの基準を変えました。「難しい資格に挑む」より先に、自分の状況に合うルートを選ぶことを意識するようになったからです。
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→簿記3級・2級を受検して返り討ちにされた話
2)建設業経理士2級を受験してみることにした(判断の理由)
ご縁があって建設業界の仕事を請け負うことになり、その流れで「建設業経理士」という資格を知りました。経理担当ではなかったものの、仕事先で資格の存在を教えてもらい、気になる存在になったのがきっかけです。
調べていく中で、建設業経理士は建設業に特化した会計・原価計算の知識を扱い、建設業界では評価の文脈(経営事項審査など)に関わることもあると知りました。一方で、民間資格であり、必須資格ではありません。だからこそ受験前に、メリット/デメリットをいったん整理してから「受ける」と決める形にしました。
また、日商簿記での反省が大きかったので、今回は事前準備を重視。教材の選定を慎重に行い、学習方針を「参考書で全体像→過去問反復」に寄せて、対策の迷走を減らすことを狙いました。
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→建設業経理士を受験してみることにした
3)建設業経理士2級を受験してみた【第36回】(受験後の記録)
第36回(令和7年3月9日実施)を受験し、受験後の手触りをまとめたのがこの記録です。私の前提は「日商簿記2級に合格済み」。そのため学習時間の多くを、建設業特有の勘定科目や処理に充てることができました。体感として、試験難易度はそれほど高くありませんでした。
使った教材は2冊です。
(Amazon)スッキリわかる 建設業経理士2級【TAC出版】
(Amazon)合格するための過去問題集 建設業経理士2級【TAC出版】
勉強時間は、参考書がおよそ10時間、過去問(全12回分)を3周して合計約60時間。合計で約70時間ほどでした。特に意識したのは「正解を覚える」より、なぜその考え方をして間違えたのかを言語化すること。ミスの癖を潰すほうが、再現性が高いと感じたからです。
試験当日の様子で印象的だったのは、直前まで過去問を解いている受験者が多かったこと、そして会場に電卓の音が響いていたことです。私は「試験時間の半分で解き終える」ことを目標にしていて、今回は70分ほどで解き終え、残りは見直しに使えました。
また、勉強中は「なぜこんなに頻出?」と思う論点がいくつも出てきましたが、資本金・本支店・銀行勘定調整などは、建設業の特性(工期の長さ、資金繰り、現場単位の管理)を踏まえると納得できる部分があり、単なる暗記で終わらせない整理ができたのは収穫でした。
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→建設業経理士を受験してみた【第36回】
4)合格して感じたこと(“コスパが良い”の条件)
合格後に「受けてみた結果」をまとめたのがこちらです。結論は、私はこの資格を “条件が合えば、取りやすくて効きやすい(=コスパが良い)” と感じました。
理由はシンプルで、
- 受験資格の制限がない(受けること自体のハードルが高くない)
- 簿記経験者は、復習に近い範囲が増え、建設業特有の論点に集中できる
- 教材が増えにくく、対策方針が立てやすい(参考書+過去問反復で足りた)
- 建設業に関わる人には、専門性として説明しやすい
という点です。
私の場合、費用と時間は次の通りでした(受験当時)。
- 受験料:7,120円(2025年3月時点)
- 教材費:3,190円(2025年1月時点)
- 学習時間:合計 約70時間
一方で、誰にでも当てはまるとは思っていません。汎用性は高くないですし、加点評価などを狙って「登録建設業経理士」として運用する場合、登録や更新講習などの継続コストも視野に入れたほうが安心です。資格は“取って終わり”の設計にもできますが、“運用する”設計にするとコストの見え方が変わります。
・詳しくはこちら
→建設業経理士を受験してみた結果【簿記経験者には“コスパが良い”と感じた話】
こんな人には、このルートが刺さりやすい
- 日商簿記2級まで学んだことがある(または3級程度の基礎がある)
- 建設業界に関わることになった/関わっている
- 次の一歩として、専門性を少し足したい
- 資格学習を「根性」ではなく「設計」で進めたい
まとめ:簿記2級に苦戦したあと、建設業経理士2級を選んだ理由【勉強時間と費用のリアル】
簿記2級でつまずいた経験はしんどかったですが、結果的に「資格の選び方」と「得点につなげる勉強の仕方」を見直すきっかけになりました。建設業経理士2級は、簿記経験者にとって学習範囲を絞りやすく、条件が合えば“コスパが良い”資格だと感じています。
同じように、簿記で苦戦していたり、建設業に関わることになって「次の学び」を探している方にとって、この4記事が判断材料のひとつになればうれしいです。