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大人の統計学【独学で基礎を固める3冊】

mitsuki
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統計は“数字の言い換え”に強くなる学問です。『マンガ統計学入門』→『統計でウソをつく法』→『挫折しない統計学入門』の順で読めば、独学でも基礎・見抜く力・使う力がそろいます。

大人の統計学【独学で基礎を固める3冊】

プログラミングやデータ活用を学ぶと、必ずぶつかるのが統計学です。「専門書はハードルが高いけど、上っ面では終わりたくない」――そんな大人の独学に効く3冊の最短ルートを提案します。

学びの流れはシンプルです。

  1. やさしく全体像をつかむ『マンガ統計学入門』
  2. 数字の“落とし穴”を知る『統計でウソをつく法』
  3. 体系的に基礎を固める『挫折しない統計学入門』

やさしく全体像をつかむ『マンガ統計学入門』

新しい「何か」を勉強するときは、最初に「簡単でわかりやすい入門書」を使いましょう。やる気十分な最初の一歩を、難しい専門書でつぶしてしまうのはもったいないです。とにかく可能な限り「簡単でわかりやすい入門書」を一冊選びましょう。

私が統計学を身につけるために選んだ、最初の一冊はこちらです。

(Amazon)マンガ 統計学入門

この本をおすすめする理由は3つです。

  1. 統計学の歴史を知ることができ、統計学の全体像がわかりやすい
  2. 基本事項となる「平均」「中央値」が騙しの手法になることがわかる
  3. 索引がある

統計学の歴史を知ることができ、統計学の全体像がわかりやすい

歴史を知ることで、統計学の成り立ちを理解できます。成り立ちが理解できると、統計学そのものの理解が深まります。そして、学問の全体像を理解することで、統計学で証明可能なものは何であるのかを、理解することができます。
つまり、「統計学とは何か」「統計学で何ができるのか」を知ることができます。

基本基礎の「平均」「中央値」がだましの手法になることがわかる

統計学だけではありません。数字には人をだます、不思議な魔力が備わっています。「平均」「中央値」は、その名称だけで「正しさ」を証明している気がしますが、実際に正しいかどうかは別問題です。その理由をわかりやすく説明してくれています。自分がだまされないためにも、誤って他人をだまさないためにも、知っておきたい内容です。

索引がある

私は、勉強本に索引は必須、だと考えています。あとから見直しをしたり、もう一度勉強するときに、索引がなければ、余分な時間がかかってしまうからです。この本は、きちんと索引があります。親切設計ですね。

弱点メモ

  1. 学校教科書系のマンガ表現で、人によっては読み進めにくい
  2. 後半は一気に学術寄り。1周で完璧に理解しようとしない

まずは“統計とは何をする学問か”の地図を手に入れる一冊だと考えましょう。

数字の“落とし穴”を知る『統計でウソをつく法』

2冊目は、1冊目の入門書を読んで、より深く学びたいと思った部分を補いましょう。まだまだ、難しい専門書は必要ありません。
私が2冊目にこの本を選んだのは、1冊目で「平均」「中央値」がだましの手法になることを学び、この「だましの手法」がとても面白いと感じたからです。

(Amazon)統計でウソをつく法

この本をおすすめする理由は3つです。

  1. 最初のはしがきから面白い
  2. 9個の章立てが、まとまりよく、簡潔で読みやすい
  3. 「統計のウソを見破る五つのカギ」に全てが集約されている

最初のはしがきから面白い

「だまされないために、だます方法を知ることのすすめ」から始まります。はしがきから、統計的に考えているのに統計学にだまされてしまう人が紹介されます。わたしたち自身にも起きるであろう「統計学にだまされる」状態が、身近なものに感じられ、とても面白いはしがきだと思いました。

もしもあなたがこの本のタイトルに不安を感じるなら、はしがきだけでも読んでみて下さいね。きっと続きを読みたくなることでしょう。

9個の章立てが、まとまりよく、簡潔で読みやすい

第1章がわからなくても他の章を読める、独立した章立てになっています。また、各章は簡潔にまとめられているのが良いです。自分の興味があるところから、読み始めることができます。

「統計のウソを見破る五つのカギ」に全てが集約されている

第1章から第9章までのすべての内容が、集約されています。要点だけを抜粋して読みたいとき、全体内容を復習したいとき、など、この第10章だけ読めば解決します。お得な章ですね。

弱点メモ

  1. 数式は少ないが、数字の扱いに最低限の慣れは必要
  2. 「統計=悪用の道具」という誤解は禁物(仕組みを知るための本)

ここで身につくのは“数字に強い懐疑心”です。データ時代のリテラシーそのものとなるでしょう。

体系的に基礎を固める『挫折しない統計学入門』

3冊目の入門書になります。この本でしっかり勉強すれば、統計学の入門は卒業できるでしょう。あなたが数学や物理が得意なら、入門書はこの本だけで良いでしょう。

(Amazon)挫折しない統計学入門

この本をおすすめする理由は3つです。

  1. 数学のこころ、統計学のこころを教えてくれる
  2. 図表の説明が丁寧でわかりやすい
  3. 微分積分の解説がとても良い

数学のこころ、統計学のこころを教えてくれる

独学で勉強しようと考えると、「何から(どこから)勉強をはじめれば良いのか?」という問題が起きます。この本は、書かれている順に勉強するだけで十分な成果が得られます。

第1部数学準備編で、数学のこころを教えてくれます。学生時代に習った数学の復習と同時に、「数学でのものの言い方」や「数学の論理と日常の論理」の違いなどを説明してくれます。第2部統計学基礎編では、集めたデータを分析する「記述統計学」、第3部統計学発展編では、集めていないデータまで分析する「統計的推測」。

これらを順に勉強していくと、統計のこころが少し理解できるようになります。この本は『順に』勉強しましょう。

図表の説明が丁寧でわかりやすい

数学の教科書や参考書での図表は、必要最小限のことしか書かないため、図表を読み解く能力が大切です。しかし、それを読み解く力があるのなら、そもそも入門書を使って勉強していないはずです。

この本はイラストがかわいいだけではありません。図表の説明がとても丁寧でわかりやすいです。初心者に使いやすい入門書になっています。

微分積分の解説がとても良い

「微分積分とは何ですか?」と質問されても、私は今までうまく説明することができませんでした。この本を読んで知ったことですが、実は「統計学」を学ぶために「微分積分」は重要な科目だったのです。何となく勉強していた微分積分が、大切だったことに気付かされます。どうして勉強するのか、の理由がわかれば、より勉強が面白くなりますよね。

弱点メモ

  1. 数学が苦手だと序盤で心が折れそう。1日1セクションで刻むのがコツ
  2. 一部章は難所。つまずいたら飛ばして“後で戻る”戦略を

ここで記述と推測がつながるのです。はじめて統計が“使える技術”に変わります。

まとめ:大人の統計学

今まで統計学のことを何も知らなくても、独学でも、この3冊を読めば、統計学の基礎を覚えることができます。

  • マンガ統計学入門
  • 統計でウソをつく法
  • 挫折しない統計学入門

統計は意思決定の言語です。ビッグデータ解析やダッシュボードの前に、「指標」「ばらつき」「推測」の意味を正しく扱えることが、最強の防具であり武器です。また、統計にだまされないために、そして誰かを誤ってだまさないためにも、ぜひ勉強をおすすめします。

【紹介書籍】
(Amazon)マンガ 統計学入門
(Amazon)統計でウソをつく法
(Amazon)挫折しない統計学入門

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満稀(みつき)
満稀(みつき)
大人だからこそ効率的に勉強したい運営者
独学で高度情報処理(プロマネ・システム監査など)や簿記・FPに合格。調理師など異色の資格にも挑戦してきました。資格・学びを資産へ変える実践を続け、そのための工夫や気づきを発信しています。

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