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建設業経理士を受験してみた結果【簿記経験者には“コスパが良い”と感じた話】

mitsuki
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建設業経理士2級(第36回)に合格しました。日商簿記2級の学習経験がある立場で振り返ると、費用と勉強時間の負担が比較的小さく、建設業に関わる人にとっては“コスパが良い”資格だと感じました。この記事では、実際にかかった費用・勉強時間と、メリット/デメリットを整理します。

建設業経理士を受験してみた結果【簿記経験者には“コスパが良い”と感じた話】

ご縁があって建設業界の仕事を請け負うことになり、その流れで建設業経理士2級を受験しました。

・詳しくはこちら
→建設業経理士を受験してみることにした
→建設業経理士を受験してみた【第36回】

無事に合格できたので、ここで一度「受けてみた結果」をまとめておきます。先に結論を書くと、私はこの資格を “条件が合えば、取りやすくて効きやすい(=コスパが良い)” と感じました。

ただし、誰にでも同じように当てはまるとは思っていません。向き・不向きや前提条件も含めて、整理していきます。

  • 建設業経理士2級を“コスパが良い”と感じた理由
  • 簿記経験者にとっての取り組みやすさ
  • 資格試験受験にかかるコスト

建設業経理士2級を“コスパが良い”と感じた理由

まずは、「コスパが良い」と感じた主な理由を挙げていきます。

1. 受験のハードルが高くない

建設業経理士2級は受験資格の制限がありません。学歴・年齢・実務経験が不要なので、興味があれば受験そのものは難しくありません。

2. 簿記経験者は、対策範囲を絞りやすい

簿記の知識が土台になるため、日商簿記を学習したことがある人は、復習に近い範囲が増えます。その分、建設業特有の論点(工事原価、完成基準/進行基準、建設業独自の勘定科目など)に集中しやすいと感じました。

3. 勉強時間と教材費が膨らみにくい

教材の種類が限られることもあり、対策の方針が立てやすいです。私は「参考書で全体像→過去問反復」で十分に対応できました(詳細は後述します)。

4. “建設業に関わる人”には専門性として説明しやすい

汎用資格(簿記)に比べて、建設業特化の色が強いぶん、業界内では話が早い場面があると思います。少なくとも私は、勉強したことで、業界の数字の見方や言葉の意味が整理されました。

簿記経験者にとっての取り組みやすさ

建設業経理士2級は、名前だけ見ると専門的に感じるかもしれませんが、ベースは簿記です。したがって、日商簿記を学んだことがある方にとっては、非常に取り組みやすい資格と言えます。私自身、受験時点で日商簿記2級に合格しており、仕訳や財務諸表などの基本は復習に近い内容でした。

・詳しくはこちら
→簿記3級・2級を受検して返り討ちにされた話

新しく集中して学ぶ必要があったのは、主に「建設業ならではの論点」です。この部分に時間を使えたことで、学習の効率はかなり良かったと思います。

一方で、簿記の学習経験が薄い場合は注意が必要です。建設業経理士の教材は「簿記の基礎がある前提」で書かれていることが多く、基礎がないと理解が追いつかない可能性があります。受験を検討するなら、少なくとも日商簿記3級程度の基礎を先に固めておくと、勉強が進めやすいはずです。建設業界で働いている方であれば、業務で耳にする用語や流れが試験内容に直結しているため、さらにスムーズに進められるでしょう。

資格試験受験のコスト

ここからは、私の場合に実際にかかった「お金」と「時間」をまとめます。
(※金額は受験当時のものです。最新情報は公式サイトでも確認してください。)

① 実際にかかった費用

  • 受験料:7,120円(※2025年3月時点)
  • 教材費:3,190円(※2025年1月時点)

【使用した参考書】
(Amazon)スッキリわかる 建設業経理士2級【TAC出版】
(Amazon)合格するための過去問題集 建設業経理士2級【TAC出版】

この2冊だけで合格できました。特に過去問集は試験傾向をつかむのに非常に役立ちました。

② 実際にかかった勉強時間

  • 参考書学習:約10時間
  • 過去問題演習:全12回分を3周(合計 約60時間)

合計で約70時間ほどです。

私は簿記2級でかなり苦戦した経験があったので、当初は150時間くらいを覚悟していましたが、過去問を回すうちに解くスピードが上がり、結果的には短くまとまりました。当初は150時間程度を想定していましたが、効率よく準備できたと思います。

私ほど苦手意識がなければ、さらに短時間で合格を狙えると思います。

建設業経理士2級のメリットとデメリット

建設業界でのキャリアを考えている方にとっては費用対効果の高い、価値ある資格ですが、当然デメリットも存在します。

メリット

1. 費用対効果が良い(条件が合えば)

受験料と教材費が比較的抑えやすく、学習量もコントロールしやすいです。特に簿記経験者は、学習範囲を「建設業特有」に寄せられるため、投下コストが膨らみにくいと感じました。

建設業界内での転職や昇進を考えている方にとっては、投資額に対するリターンが大きい資格でしょう。

2. 建設業界内で“専門性の説明”がしやすい

一般的な簿記や会計の資格と異なり、建設業に特化した知識を証明できる点が大きな強みです。建設業界の経理・財務部門での採用や昇進において有利に働くだけでなく、建設業許可申請において経営業務の管理責任者や専任技術者の要件として認められる場合があります。業界特化型の資格であるため、建設業界内での評価が非常に高いのが特徴です。

3. 学習範囲が比較的はっきりしている

試験範囲が「建設業」という特定分野に限定されているため、学習すべき内容が明確です。簿記の基礎知識があれば、たとえば日商簿記3級であれば、約3ヶ月・60時間程度の学習で合格可能な場合が多いようです。また、過去問の出題パターンが比較的安定しているため、効率的に学習できます。

デメリット

1. 汎用性は高くない

建設業経理士は建設業に特化した資格であるため、建設業界以外での認知度や評価は限定的です。一般企業の経理職や他業種への転職を考えている場合、日商簿記などの汎用性の高い資格と比べると活用できる場面が限られます。建設業界でのキャリアを長期的に考えていない場合は、投資効果が薄くなる可能性があります。

2. 継続的な学習コスト

建設業経理士の資格は簿記の資格などと同様に一度取得した資格に有効期限は設けられていません。そのため、建設業経理士の資格は一度資格を取得すると一生有効となる資格となっており、資格自体には有効期限がありませんが、「登録建設業経理士」として加点評価を得るには登録が必要です。(写真のとおり、合格時は登録の必要はありません。)

  • 登録料:15,430円(2025年5月現在)
  • 更新講習:18,000円(5年ごと)
  • 再受験料:5,000円(必要な場合)

登録を行うのであれば、建設業法や会計基準の改正に対応するための継続的な学習と費用負担を見越しておく必要があります。登録を前提にするかどうかは、受験前に一度整理しておくと安心です。

3. 実務経験との乖離の可能性

試験内容は建設業の会計処理や法規制に関する知識を問うものですが、実際の現場での経験がなければ、資格を取得しても実務でのギャップを感じる可能性があります。建設業の実務経験がない状態で資格だけを取得した場合、理論と実践の差に戸惑うことがあります。資格取得と並行して実務経験を積むことが理想的ですが、これには相応の時間投資が必要になります。

私自身も今回、仕事の背景理解としては得るものがありましたが、実務でそのまま使うかどうかは別問題だと感じました。

まとめ:建設業経理士を受験してみた結果【簿記経験者には“コスパが良い”と感じた話】

建設業経理士2級は、民間資格でありながら、条件が合う人にとってはコストパフォーマンスが良い資格だと感じました。

たとえば、

  • 日商簿記2級まで学んだことがある
  • 建設業界に関わることになった
  • 次の一歩として、専門性を少し足したい

こうした状況であれば、検討しやすい資格だと思います。
また、建設業での経理・財務部門を目指す方や、建設業許可申請に関わる業務を行う方にとっては、大きな強みとなる可能性があります。

一方で、

  • 建設業界以外での汎用性を重視する
  • 登録や更新まで含めた運用を想定している

といった場合には、費用対効果の見え方が変わる可能性もあります。それでも、「簿記を勉強していて、さらに活かせる資格を探している」「建設業界に関わることになった」という方にとっては、ぜひ一度、受験を検討してみてほしい資格のひとつだと、私は考えています。

ABOUT ME
満稀(みつき)
満稀(みつき)
大人だからこそ効率的に勉強したい運営者
独学で高度情報処理(プロマネ・システム監査など)や簿記・FPに合格。調理師など異色の資格にも挑戦してきました。資格・学びを資産へ変える実践を続け、そのための工夫や気づきを発信しています。

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