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洗濯機編【ご長寿シリーズ】

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洗濯機編【ご長寿シリーズ】

私はシンプルライフを追求する中で、家電が長持ちすること、いわば「ご長寿家電」であることを重視しています。

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→Link 冷蔵庫編【ご長寿シリーズ】

日々の生活で欠かせない洗濯機は、耐久性が求められる家電のひとつです。しかし、洗濯機は我が家の中で、比較的買い替え頻度が高いです。そして、修理が難しい家電であるため、その寿命を延ばすためには、いくつかの工夫が必要になります。この記事では、洗濯機を長く使い続けるための方法を具体的に紹介します。

  • 寿命と故障の原因
  • 構造と修理のむつかしさ
  • 寿命を延ばすための具体的な方法

寿命と故障の原因

故障の原因

洗濯機の故障にはいくつかの共通した原因があり、適切に対処することで故障を未然に防ぐことができます。注意すべきは、以下のポイントです。

・設置環境
洗濯機を設置する場所が適切でないと、部品の劣化が早まることがあります。例えば、湿気が多い場所や直射日光が当たる場所に洗濯機を設置すると、内部の電子部品やゴムパッキンが劣化しやすくなります。湿気や高温は部品の錆びや腐食を引き起こすため、できるだけ風通しの良い場所に設置し、直射日光を避けましょう。

・詰め込みすぎ
洗濯物を過剰に詰め込むと、モーターやベルトに過度な負担がかかり、故障の原因となります。特に洗濯槽のバランスが崩れると、洗濯機が激しく揺れたり異音が発生したりします。これにより、モーターや駆動部がダメージを受け、長期的な使用に影響が出てしまうため、適切な量の洗濯物を入れるようにしましょう。

・メンテナンス不足
定期的なメンテナンスを怠ると、洗濯槽にカビが発生したり、排水ホースが詰まったりします。これにより、洗濯機のパフォーマンスが低下し、結果的に故障のリスクが高まります。また、洗濯槽のカビや汚れは、放置すると内部の部品に影響を及ぼし、修理が必要になることがあります。フィルターやホースの詰まりも原因となるため、定期的な清掃を行いましょう。

・使用頻度
家族が多い家庭では、洗濯機の使用頻度が高くなるため、その分部品の摩耗も早く進みます。使用頻度が高い場合、モーターやベルトの消耗が早まる傾向があるため、定期的に点検やメンテナンスを行い、異常がないか確認する習慣をつけましょう。

寿命

一般的に、洗濯機の寿命は7〜10年とされています。メーカーが定める標準使用期間は6〜7年ですが、実際の使用年数は平均して10年程度です。寿命が近づくと、以下のようなサインが現れることがあります。

  • 異音がする
  • 異臭がする
  • 給水や排水がうまくいかない
  • 操作パネルが反応しない
  • 電源コードが発熱する
  • 水漏れが発生する

これらの兆候が現れた場合、洗濯機の寿命が近づいてきています。特に異音や異臭が続く場合は、故障の前兆であることが多いため、点検やメンテナンス、修理を検討するか、買い替えを視野に入れるタイミングとなります。

我が家では、洗濯機から「異音」がし始めたら、買い替えを検討するようにしています。

①キュルキュル音
モーターの動力を駆動部分に伝えるベルトが劣化しているか、緩んでいるために発生します。この音が続くと、モーターやベルトがさらに消耗し、最終的には動作不能になることがあります。

②ガタガタ音
洗濯機の軸が歪むと、回転が不安定になり、このような音が発生します。特に洗濯物を過剰に入れた場合や、長期間使用している場合に発生しやすいです。また、軸の歪みは修理が難しく、買い替えを検討する必要があるでしょう。

寿命を超えて異音がする場合、修理は難しいことが多いです。メーカーからも「修理しても、どれだけその後使えるかは保証できない」という回答を何度も受けた経験があります。部品の供給が止まっている場合もあり、10年以上使用している洗濯機であれば、買い替えた方がコストパフォーマンスが良い場合が多いです。

構造と修理のむつかしさ

メーカーに修理を依頼しても、他の家電のように長持ちさせられないのは理由があります。それは構造の複雑さと修理のむつかしさです。

構造

洗濯機は、複数の主要部品が密接に連動して動く家電です。そのため、ひとつの部品にトラブルが発生すると、他の部分にも影響を及ぼしてしまいます。主な構造は以下の通りです。

・洗濯槽
洗濯物を洗う部分で、縦型とドラム型の2種類があります。縦型洗濯機は水を溜めて回転させることで衣類を洗いますが、ドラム型洗濯機は洗濯物を上下に動かして叩き洗いを行うため、少ない水量で洗浄できます。どちらのタイプも、内部の部品が摩耗しやすいのが特徴です。

・モーター
洗濯機の心臓部とも言えるモーターは、洗濯槽を回転させるための動力を提供します。このモーターの性能が洗濯機の洗浄力に大きく影響しますが、過負荷や長期間の使用で摩耗することが多く、修理が必要になる場合があります。

・ポンプ
洗濯後に水を排出するための部品です。排水の不具合が生じた場合、ポンプやホースに問題があることが多く、この部分の故障も頻発します。

・制御パネル
洗濯機の操作を行う部分で、プログラムの選択やスタート・ストップの操作をします。電子部品が多く含まれているため、故障すると部品の交換が必要であり、古いモデルになると部品が入手困難になってしまいます。

・フィルター
糸くずやゴミを取り除くためのフィルターは、詰まると排水不良や洗浄力の低下につながり、定期的なメンテナンスが大切です。

修理の難しさ

洗濯機の修理は非常に複雑で、専門業者に依頼するのが一般的です。修理が終わっても、以下の理由により長持ちしにくいことがあります。

・複雑な構造
洗濯機の内部には多くの部品が密集しており、ドラム型洗濯機はその構造がより複雑です。部品を取り外して交換するには、専門的な知識と技術が必要で、外装を取り外すだけでも多くの手間と時間がかかります。このため、修理は専門業者に頼らざるを得ない状況が多いです。

・専用工具の必要性
洗濯機の修理には、専用の工具が必要なことが多く、一般家庭ではこれらの工具を揃えるのは難しいです。自分で修理を試みることもできますが、適切な道具がないと、かえって故障を悪化させてしまう可能性が高いため、結果的には専門業者に依頼するしかなくなります。

・部品の入手困難
古いモデルの洗濯機の場合、修理用の部品がすでに製造中止になっていることがよくあります。そのため、必要な部品が手に入らないことがあり、修理が困難になるケースも少なくありません。

・電気系統の問題
洗濯機は電気を使って動作しているため、電気系統に問題が発生すると修理が一層難しくなります。特に、電気トラブルは専門知識がないと危険を伴うため、これもまた専門業者に依頼しなければならない理由のひとつです。

・水漏れのリスク
修理中にホースやパッキンを誤って傷つけると、水漏れの原因になります。水漏れは洗濯機だけではなく、家屋へのダメージを引き起こし、修理費用が増えることがあるため、慎重な作業が求められます。

これらの要因が重なり、洗濯機の修理は専門業者に依頼することが多くなりますが、修理をしても長持ちしないことが多いのです。

寿命を延ばすための具体的な方法

① 適切な使用方法

洗濯機を正しく使うためには、洗濯物の量を守ることが大切です。過剰に詰め込むと、モーターやベルトに過度な負担がかかり、部品が摩耗しやすくなります。洗濯物は均等に入れるのが理想で、詰め込みすぎないことで洗浄力も向上します。また、重いものと軽いものをバランスよく組み合わせると、洗濯槽の偏りを防ぎ、摩擦を均等にすることができます。これにより、洗濯機の負担を軽減し、長持ちさせることができるでしょう。

② 適切な洗剤の選び方

洗剤の種類や量も洗濯機の寿命に大きな影響を与えます。適切な量を守ることで、洗濯槽やポンプに負担をかけず、故障を防ぐことができます。また、使用する洗剤のタイプを確認しておきましょう。

・縦型洗濯機の場合
縦型洗濯機では、洗濯槽の底にある羽根を回転させて「もみ洗い」を行います。このタイプには市販されている一般的な洗剤が適しており、洗剤の量を守れば問題なく使用できます。

・ドラム式洗濯機の場合
ドラム式洗濯機では、「たたき洗い」と「もみ洗い」を組み合わせた洗浄方法が特徴です。このタイプでは少ない水量で洗濯が行われるため、洗濯時に溶け出した汚れが再び衣類に付着するリスクがあります。そのためドラム式専用の洗剤には、再付着を防ぐ「ポリマー成分」が含まれており、効果的に汚れを除去できます。もし普通の洗剤を使う場合は、洗濯時の水量を増やすことで、汚れの再付着を防ぐことができます。

③ 日常のメンテナンス、定期的なメンテナンス

洗濯機を長く使うためには、日常的なメンテナンスが欠かせません。フィルターには糸くずやゴミが溜まりやすいため、定期的にチェックして取り除きましょう。これにより、排水の詰まりを防ぐことができ、洗濯機がスムーズに動作します。

さらに、月に一度は洗濯槽クリーナーを使って内部の掃除を行い、カビや汚れの蓄積を防ぎましょう。特に、洗濯槽の裏側や見えない部分にカビが生えやすいため、定期的なクリーニングは洗濯機の寿命を大きく左右します。洗濯槽を清潔に保つことで、衣類に嫌な臭いが移るのを防ぎ、常に快適に使用することができます。

これらの対策を取り入れることで、洗濯機の寿命を確実に延ばし、日常的な故障のリスクを大幅に減らすことができます。

まとめ:洗濯機編【ご長寿シリーズ】

洗濯機は毎日の生活で欠かせない家電であり、その寿命を延ばすための工夫は、シンプルライフの実現に欠かせません。適切な使用方法を守り、洗濯機に合った洗剤を選んだ上で、定期的な点検やメンテナンスを行いましょう。

このちょっとした工夫で、買い替えの頻度を減らし、洗濯機の寿命を数年延ばすとともに、長く使い続けることができます。あなたの取り組みやすい方法で、ぜひ今日から実践してみてください。

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満稀(みつき)
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