掃除機編【ご長寿シリーズ】
掃除機編【ご長寿シリーズ】
私はシンプルライフを追求する中で、家電が長持ちすること、いわば「ご長寿家電」であることを重視しています。
【詳しくはこちら】
→Link 冷蔵庫編【ご長寿シリーズ】
我が家で最もご長寿な冷蔵庫の次は、こちらの掃除機です。この子は長年にわたり頑張ってくれていますが、少しずつ「そろそろ限界かな…」と感じることも増えてきました。今回はこのご長寿掃除機について、3点お話しします。
- 日常のメンテナンス
- 紙パック式と紙パック以外(サイクロン式やカプセル式)
- 掃除機で吸ってはいけないモノ
日常のメンテナンス
どの家電製品も長持ちさせるためには、日々のメンテナンスが欠かせません。定期的なメンテナンスは、製品の寿命を大きく左右する重要なポイントです。特に掃除機は「ゴミを処理する家電」という特性上、使っているうちにどうしても内部が汚れてしまうことが避けられません。そのため、「汚れるのが当たり前」と思いがちですが、放置せずにこまめに手入れを行うことで、吸引力の低下や故障を防ぐことができます。
①吸引したゴミの処理
掃除機を使った後は、すぐにゴミを捨てましょう。ゴミが溜まると吸引力が落ち、効率的に掃除ができなくなります。満杯になる前にこまめにゴミを処理することで、掃除機の性能を良い状態で長く維持できます。
②フィルターの掃除
フィルターにはホコリやゴミが蓄積しやすいので、定期的に掃除をしましょう。フィルターが詰まると吸引力が低下し、掃除機が嫌な臭いを発することもあります。フィルターは水洗いできるものが多いため、取扱説明書を確認してから、定期的に洗い、完全に乾かしてから装着してください。
また、フィルターは消耗品なので、予備を用意しておきましょう。フィルターが劣化したり汚れすぎたりした場合、すぐに新しいものに交換できることで、掃除機の吸引力を最適な状態に保ちやすくなり、本体に余分な負荷をかけることを回避できます。
③ノズルとブラシの清掃
ノズルやブラシ部分には、髪の毛やホコリが絡まりやすく、放っておくと掃除効率が下がります。ハサミやピンセットを使ってこれらを取り除き、必要であれば水洗いしてしっかりメンテナンスをしましょう。定期的に掃除することで、ブラシやノズルの動作も滑らかになります。
④本体の拭き掃除
掃除機本体は、月に一度程度、固く絞った布で水拭きしましょう。特に手垢やホコリが溜まりやすい部分を重点的に拭き、見落としがちな隙間にも注意しましょう。頑固な汚れには、中性洗剤を少量使うと効果的です。
⑤定期的な点検
掃除機の各パーツが正常に作動しているか、定期的にチェックしましょう。異常を早めに発見し、必要なら部品の交換や修理を行うことで、掃除機の寿命を大幅に延ばすことができます。
日頃のメンテナンスを怠らないことが、掃除機の性能を回復させ、性能を保ち、長く家電を愛用する秘訣です。
紙パック式と紙パック以外(サイクロン式やカプセル式)
掃除機を選ぶ際、みなさんはどんな機能を最も重視していますか? 私は消耗品である紙パックのランニングコストを考慮して、当時は「紙パックなし」(現在のサイクロン式)を選びました。最近では「カプセル式」という新しいタイプの掃除機も増えており、選択肢が多く、どれを選べば良いか迷う方も多いかもしれません。
私が掃除機を選ぶ際に特に重視するのは、ゴミ集積タンクの性能です。これは、効率的なゴミの排出とフィルターの手入れがしやすいかどうかに直結します。次回の買い換えを検討していることもあり、それぞれのタイプの特徴をまとめました。
①紙パック式
特徴:吸い込んだゴミを専用の紙パックに集める。紙パックごと捨てるだけなので、ゴミ捨てが簡単。
メリット:ゴミ捨て時にホコリが舞い上がりにくい。フィルターのお手入れが不要。
デメリット:紙パックの購入が必要で、ランニングコストがかかる。紙パックがいっぱいになると吸引力が低下してしまう。
②サイクロン式
特徴:ゴミを直接ダストボックスに集め、遠心力でゴミと空気を分離する。
メリット:ランニングコストがほとんどかからない。吸引力が持続しやすい。
デメリット:ゴミ捨て時にホコリが舞いやすい。フィルターのお手入れが必要。
※サイクロン式はフィルターのお手入れが必要ですが、カプセル式よりも頻度は低いです。
③カプセル式
特徴:ゴミをダストボックスに集め、フィルターで分離する。
メリット:ランニングコストがほとんどかからない。
デメリット:フィルターが汚れやすく、お手入れ頻度が高い。ゴミ捨てにやや手間がかかる。
※カプセル式はフィルターが汚れやすく、お手入れの頻度が高いです。
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、使用頻度やお手入れの手間、ランニングコストなどを考慮し、あなたのライフスタイルに合った掃除機を選びましょう。
掃除機で吸ってはいけないモノ
近年の掃除機は非常に高性能で、「これ一台で何でも吸引!」「どこでも簡単お掃除!」といった心くすぐるキャッチコピーが多く見受けられます。しかし、どんなに高機能であっても、掃除機はあくまで「家電」です。そのため、吸ってはいけないモノや、掃除機にとって苦手なモノが存在します。
①水分
水やジュースなどの液体を吸うと、掃除機の内部が濡れて故障の原因になる
②先がとがっているもの
爪楊枝や割れたガラスの破片などは、掃除機のホースや内部を傷つける可能性がある
③ホース内で詰まる恐れがあるもの
ティッシュペーパーや大量のほこり、ペットの毛などはホース内で詰まることがある。内部が詰まることにより、モーターに負担がかかり、モーターが過熱し、故障につながる。
④生命力の強い虫
ゴキブリなどの生命力の強い虫は、掃除機の中で生き続ける可能性があり、内部で繁殖する危険性がある。
⑤小麦粉、他
小麦粉のような粒子が細かいものを掃除機で吸うと、故障の原因になる。小麦粉は掃除機のフィルターやモーターに詰まりやすく、吸引力が低下したり、最悪の場合、モーターが焼き付いてしまう。また、小麦粉は粉塵爆発のリスクもあるため、特に注意が必要。
上に挙げたモノは、掃除機で吸わずに他の手段で片づけましょう。無理に掃除機を使うことで故障の原因になるだけでなく、家電の寿命を短くしてしまう可能性があるからです。家電を長持ちさせるためには、適切な使い方が重要です。
掃除機を長持ちさせる、そのほかコツ
掃除機をより長く使うために、実はあまり知られていないコツがいくつかあります。
①吸引力の調整
掃除機の吸引力は、状況に応じて調整するのがポイントです。常に最大の吸引力を使うと、モーターに過度な負担がかかり、故障しやすくなります。必要な範囲で吸引力を調整し、モーターへの負担を減らすことで寿命を延ばせます。
日常のメンテナンスでお話した、ノズルやブラシ部分をこまめに清掃することも、モーターの負荷を軽減する効果があります。
②適切な保管場所
掃除機の保管場所も長持ちの鍵です。直射日光や湿気が多い場所を避けて、風通しの良い場所に保管しましょう。特に直射日光は、プラスチック部分の劣化を早める原因となり、湿気が多い環境では内部に錆が発生しやすくなります。どちらも掃除機の寿命を短くする大きな要因です。
実際、我が家の掃除機は日陰に保管していたにもかかわらず、プラスチック部分の経年劣化が見られました。これにより掃除機全体の耐久性が低下し、修理や買い替えの必要が生じることになります。こうした経験からも、適切な保管環境を整えることは、掃除機を長く使い続けるために欠かせないポイントになります。
③コードの扱い
掃除機のコードは、扱い方次第で寿命に大きく影響します。コードを引っ張りすぎたり、ねじれた状態で保管すると、内部の線が切れたり、電気がうまく流れなくなる原因になります。使用後はコードをゆっくりと巻き取り、絡まないようにして保管しましょう。
また、掃除機の使用中にコードを無理に引っ張ると、コンセントの金具が曲がる恐れがあり、感電や火災の原因になるため注意しましょう。
これらのコツを日常に取り入れることで、掃除機をより長く、効率的に使用できます。どれも簡単に実践できるものばかりですので、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ:掃除機編【ご長寿シリーズ】
掃除機は日常生活に欠かせない家電ですが、長く愛用するためには日常のメンテナンスや適切な扱いが必要です。
【日常のメンテナンス】
- 吸引したゴミの処理
- フィルターの掃除
- ノズルとブラシの清掃
- 本体の拭き掃除
- 定期的な点検
少しの手間をかけることで掃除機の性能を長く保つことができます。また、掃除機で吸ってはいけないモノを知ることも、家電を長持ちさせるために役立ちます。
【掃除機で吸ってはいけないモノ】
- 水分
- 先がとがっているもの
- ホース内で詰まる恐れがあるもの
- 生命力の強い虫
- 小麦粉、他
掃除機は高価な家電のひとつですが、日常のメンテナンスや適切な使い方に気を配ることで、その性能を最大限に活かし、長く愛用することができます。また、家電に無理をさせない工夫をすることで、掃除効率を高め、日々の掃除がよりスムーズに進み、結果的に快適でシンプルな生活を手に入れることができるでしょう。