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カフェインレスコーヒーの効果【研究論文分析】

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カフェインレスコーヒーの効果【研究論文分析】

カフェイン(特にコーヒー)は、健康飲料としてその効果が多くの科学研究によって証明されてきた。カフェインレスコーヒーにも、通常のコーヒーと同様に多くの健康効果があることが知られている。

カフェインレスコーヒーとは?

カフェインレスコーヒーとは、通常のコーヒーからカフェインを取り除いたもので、2つの表記が使われることがある。

  • カフェインレス:日本ではカフェイン含有量が90%以上取り除かれたものを指す。
  • デカフェ:主に欧米で用いられる表記で、通常はカフェインを97%以上除去したものを意味する。

※この記事では、この二つを区別せず「カフェインレス」と表記する。

なお、カフェインレスコーヒーにも微量のカフェインが含まれている場合が多く、完全に除去することは難しいと言われている。例えば、2006年の研究では、16オンス(約473ml)のカフェインレスコーヒーに0~16mgのカフェインが含まれていることが報告されている。完全にカフェインが除去されているものもあるが、通常は微量が残ると考えておくとよいだろう。

カフェインが苦手な人たちとその理由

カフェインに敏感な人は、摂取するとさまざまな体調不良を感じることがある。ここでは、いくつかの原因を紹介する。

① カフェイン不耐症

カフェイン不耐症とは、免疫を介したアレルギーではなく、化学反応による消化器症状を引き起こす状態である。カフェイン摂取後に不快感や吐き気を感じる人は、摂取を避けることが推奨される。

② 遺伝的なカフェイン感受性

カフェイン感受性は遺伝子の影響で決まる。研究によれば、日本人の約25%は遺伝的にカフェインに対して感受性が高いとされている。これにより、不安感や動悸、心拍数の増加が生じることがある。カフェインに対する体の反応を確認し、摂取量を適切に調整することが大切だ。

③ 動悸や血流の加速

カフェインに敏感な人は、摂取後に動悸や血流の増加を感じることが多い。これはカフェインの覚醒作用や興奮作用が強く現れるためである。このような状態が長期間続くと、心血管系に負担をかける可能性がある。

④ 胃腸の不調

カフェインは胃酸の分泌を促進し、胃が荒れる原因になることがある。特に空腹時や消化器系が弱い場合、吐き気や下痢といった症状を引き起こす可能性があるため注意が必要だ。

⑤ 睡眠障害

カフェインの覚醒作用により、不眠症や睡眠の質の低下が引き起こされることがある。カフェインを苦手にしていなくても、夕方以降にカフェインを摂取すると、睡眠の質が悪化する可能性はある。特にカフェイン感受性の高い人は、本格的な睡眠障害を引き起こすケースもあるので注意して欲しい。

⑥ 代謝機能の違い

カフェインの代謝速度は遺伝子によって異なり、代謝が遅い人は長時間カフェインが体内に残ることがある。

例えば、午後3時にコーヒーを飲んで夜遅くまで眠れなくなった場合、「不耐症」なのか「感受性が高い」のか、それとも「カフェインの代謝がおかしい」状態なのか、自分では判断することができない。なぜならば、あなたはカフェインの刺激を「感じる」ことはできるが、カフェインの血中濃度を「確認する」ことはできないからである。

カフェインが苦手な人は、自身の体質をよく理解し、適切な量を摂取することが重要だ。

カフェインレスコーヒーのメリットとデメリット

メリット

カフェインレスコーヒーにも、通常のコーヒーと同様に多くの健康効果があることが知られている。例えば、2014年のハーバード大学のメタ分析では、1日6杯のコーヒーを飲むと糖尿病のリスクが33%減少するという結果が報告された。この効果はカフェインの有無に関わらず確認されており、コーヒーに含まれるクロロゲン酸などの抗酸化物質がその要因とされている。

また、別のハーバード大学の研究では、1日1~5杯のコーヒーを飲むことで、以下の病気による早期死亡率が低下することが示されている。

  • 糖尿病
  • 心疾患
  • 神経変性疾患(アルツハイマー、パーキンソン病、ALSなど)
  • 自殺

これらの効果は、カフェインレスコーヒーでも得られるため、カフェインに敏感な人でも健康効果を享受できる。さらに、カフェインが含まれないため、レギュラーコーヒーに比べて利尿作用や脱水作用が少なく、夜間に飲んでも安心である。

デメリット

一方、カフェインレスコーヒーにはカフェインが持つ特定のメリットがない。例えば、カフェインは以下のような効果を持っている。

  • 代謝の促進
  • 脂肪燃焼の改善
  • 記憶力や反応速度の向上
  • 運動能力の向上

これらの効果はカフェインによるものなので、カフェインレスコーヒーでは期待できない。また、カロリーはレギュラーコーヒーとほぼ同じであるため、特にカフェインレスのメリットはない。

まとめ:カフェインレスコーヒーの効果【研究論文分析】

カフェインレスコーヒーは、カフェイン感受性が高い人やカフェインを避けたい状況において、非常に優れた選択肢となる。多くの健康効果が期待できる一方、カフェインに由来する一部の効果は得られないため、自身の目的や体質に合わせた選択が求められるだろう。

特に、運動能力の向上効果がなくなってしまうのは残念だが、健康にはとてもメリットがある。カフェインによる覚醒効果が不要な夜間や、リラックスしたい時に最適な飲み物として、ぜひ活用してみて欲しい。

 

【参考文献】
(Amazon)カフェインの真実 賢く利用するために知っておくべきこと
(Amazon)コーヒーを飲む人はなぜ健康なのか?

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満稀(みつき)
満稀(みつき)
全くボウリングに向いていない運営者
ボウリングに向いている部分は、なにひとつありません。なにひとつ向いていないからこそ、ひとつひとつに対して、ボウリングについて真剣に考えます。
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