書籍レビュー:捨て本【堀江貴文】

「捨て本【堀江貴文】」は、ただモノを減らすための本ではありません。所有と獲得の違い、そして「捨てないことが損になる」本質を教えてくれる一冊です。断捨離やミニマリズムに悩む人に、考え方の軸を与えてくれます。
書籍レビュー:捨て本【堀江貴文】
あなたはモノをうまく「捨てる」ことができていますか。断捨離を続けてきた私ですが、それでもなかなか手放せないモノもあります。そんな私が2019年に出会い、考え方を大きく変えられたのが 『捨て本【堀江貴文】 』です。
この本をすすめたい理由は明確です。所有と獲得の違いを学び、「捨てないことが損になる」場面があることに気づかせてくれたからです。断捨離やミニマリズムに関心がある人にとって、考え方の軸を与えてくれる一冊です。
きっかけは書店での立ち読み
当時、自己啓発やビジネス書をよく読んでいた私は、書店で「捨て本」というインパクトのあるタイトルに足を止めました。ぱらぱらと目次をめくると、「所有欲」「所有と獲得は似て非なるもの」という見出しが目に飛び込んできました。
これまで私は、断捨離を「持っているモノをどう捨てるか」と考えていました。しかし「そもそも所有しなければ捨てる必要もない」という視点に気づかされ、立ち読みの段階で大きな衝撃を受けたのです。
所有と獲得の違いが教えてくれるもの
一般的にお金の使い方は「消費」「浪費」「投資」の3つで説明されます。ところが本書では、それとは別に「所有」と「獲得」の対比が提示されます。
- 所有 … モノを持つことで得られる安心や喜び
- 獲得 … 努力して手に入れたときの達成感や体験の満足
例えば、家にある高価な置物は「所有」ですが、旅行先で体験したアクティビティや、人との出会いは「獲得」です。どちらも価値はありますが、持ち続けるための維持コストが大きい所有物は、場合によっては「損」になり得ます。
読後に訪れた変化
この本を読んだ後、私は自宅の本棚やクローゼットを見直しました。そこで気づいたのは「安心を得るために所有しているつもりが、実際は管理の負担になっているモノ」が多いことです。
たとえば、着なくなったスーツ。かつての「獲得」の象徴でしたが、今はただ場所をとり、手入れの負担を生む存在でした。これこそ「捨てないことが損」であると実感し、思い切って手放すことができました。
読むメリットと注意点
この本を読むことで得られるメリットは大きく3つあります。
- 所有と獲得の違いを理解し、判断基準を持てる
- 断捨離の表面的なテクニックではなく、根本の考え方を学べる
- 著者の人生や体験を追体験し、視野を広げられる
一方で、すぐに「モノを全部捨てるべきだ」と実行に移すと失敗するかもしれません。本書は「捨てないことを肯定する」視点もあるため、自分なりの基準を作ることが大切です。
こんな人におすすめ
- モノに囲まれた生活から抜け出したい人
- 捨てる・残すの判断力を身につけたい人
- 物事の本質を理解し、成長につなげたい人
まとめ: 捨て本【堀江貴文】
『捨て本【堀江貴文】 』は、モノを減らすテクニック集ではなく、自分の所有欲と向き合うための思考法を教えてくれます。「捨てないことで損をする」という視点を知れば、断捨離はもっと自由で実践的なものになるでしょう。
おまけ:本から広がる暮らしのヒント
ここからは、本から広がる小さな暮らしのヒントを紹介しますね。
私が暮らしにどう活かしたか
『捨て本』を読んでから、私は自宅のクローゼットを見直し、「安心のために持ち続けていたスーツ」を手放しました。場所も気持ちも軽くなり、「不要な所有は損」という実感を生活の中で得られました。
おすすめKindle端末
本の片付けに悩む人には、Kindle電子書籍リーダー『Kindle Paperwhite』をおすすめします。目に優しく、紙に近い読み心地で読書が快適になります。
著者の別作品
堀江貴文さんの著書は数多くありますが、生活や働き方の視点を広げたいなら『ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく』もおすすめです。シンプルに生きることの本質に通じる内容で、本記事とあわせて読むと理解が深まります。