スチームオーブンレンジ編【ご長寿シリーズ】

スチームオーブンレンジを長持ちさせるには、必要な機能を見極めた購入と、庫内清掃・水タンク管理・定期的なお手入れがポイントです。実際の使用経験をもとに、選び方とメンテナンス方法を紹介します。
スチームオーブンレンジ編【ご長寿シリーズ】
シンプルライフを追求する中で、長く使える「ご長寿家電」は、日々の生活を支える大切な存在です。
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→冷蔵庫編【ご長寿シリーズ】
今回は、我が家のスチームオーブンレンジを紹介します。さらに、スチームオーブンレンジの選び方、長持ちさせるためのメンテナンス方法についても、詳しく解説していきますね。
- 我が家のスチームオーブンレンジ
- スチームオーブンレンジの選び方
- スチームオーブンレンジのメンテナンス方法
我が家のスチームオーブンレンジ
我が家のスチームオーブンレンジは、購入から十数年経過した「ご長寿家電」代表です。窓際に置いていた時期があり、日光でプラスチック部分が劣化し、引っ越しの際に一部が割れてしまいました。それでも機能自体に問題はなく、今も毎日の調理に活躍しています。

ただし、私は一度も「スチーム機能」を使ったことがありません。理由はシンプルで、我が家の食生活には不要だったからです。さらに、水を使う機能は劣化を早めやすいと考えており、冷蔵庫の製氷機やアイロンのスチームも使わないようにしています。
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→冷蔵庫編【ご長寿シリーズ】
→アイロン編【ご長寿シリーズ】
必要なときには、オーブン使用時に天板にお湯を張り、簡易的なスチーム調理を行います。これだけでも十分に料理は美味しく仕上がり、特に不便は感じていません。
スチームオーブンレンジの選び方
多機能家電は便利そうに見えても、実際に使う機能は限られています。炊飯器に80種類以上の食感・味わいメニューがあっても、その一部しか使わないのと同じです。
・81通りの食感「わが家炊き」メニューと、7通りの食感「炊き分け圧力」メニューを搭載
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大切なのは「自分が本当に必要とする機能」を見極めることです。私が選ぶ際に重視したのは次の3点です。
庫内のサイズ
家族構成や調理量によって、庫内のサイズを検討する。
- 少人数世帯:コンパクトなサイズが便利。温め直しや簡単な調理に特化したモデルがおすすめ。
- 大家族:大容量モデルを選ぶと、一度にたくさんの料理を作ることができる。グラタンやローストチキンなど、大きな料理にも対応できる。
最高温度と必須機能
最高温度は、調理できるメニューの幅に大きく影響するので、必要な機能を検討する。
- 高温調理:グラタンや焼き魚など、表面をカリッと焼き上げたい料理に適している
- 低温調理:肉を柔らかく仕上げたり、パン生地を発酵させたりするのに役立つ
- 必須機能:スチーム調理、オーブン機能、電子レンジ機能など、自分が本当に使う機能が搭載されているか確認する
その他のチェックポイント
① 設置場所
重さやサイズ、設置場所の確保を事前に行っておく。スチームオーブンレンジはとても重たいため、組立式台のような耐荷重量の低いものには置くことができない。また、高温での調理を行うため、冷蔵庫と同じように「壁から〇〇cm離す」「上部〇〇cmは物を置かない」などの制約が発生してしまう。設置条件を満たせるかどうかを、購入前に検討しておく。
② 予算
高性能モデルは、信じられないくらい価格が高くなってしまうため、購入決済時に驚かないこと。また、必要最低限の機能に絞ることで、予算を抑えることができる。
③ メンテナンス性
自動洗浄機能や取り外し可能なパーツがあるかなど、メンテナンスのしやすさをチェックする。食材の汚れなどが溜まると、性能の低下だけではなく衛生面のリスクにつながってしまう。食べ物を扱う家電だからこそ、簡単で効率的なメンテナンスができる製品を選ぶことをおすすめする。
我が家では、耐荷重量30kgの専用オーブンレンジ台を使って設置しました。購入当時は菓子作りやパン作りをしていたため、庫内が大きく、高温調理が可能なモデルを選びました。また、基本機能がしっかりしていれば十分と考え、多機能すぎる製品は避けました。
便利そうに見える多機能家電も、実際には使わない機能が多ければ無駄になるだけではなく、使用部品が増える分だけ故障のリスクが高まります。高性能であれば良いというわけでなく、あなたにとって必要な機能を見極めていくことが大切です。
スチームオーブンレンジのメンテナンス方法
家電を長持ちさせるためには、しっかりしたメンテナンスが欠かせません。
日々のメンテナンス
- 庫内の汚れ:調理後、庫内にこびりついた汚れは、その日のうちに柔らかい布で拭き取る
- 蒸気の後処理:使用後は扉を開けておき、蒸気を逃がすことで、庫内の劣化を防ぐ
- 水タンク:定期的に洗剤で洗い、乾燥させる
- パッキン:パッキンに汚れが付着すると、蒸気漏れや庫内への水滴の原因になる。定期的に拭き取り、清潔に保つ。
定期的なメンテナンス
- 庫内の頑固な汚れ:重曹やクエン酸などを活用し、頑固な汚れを落とす
- グリル部分:油汚れが付着すると、火災の原因になることがある。定期的に、柔らかい布で拭き取る。
庫内に汚れが溜まると、性能が低下するだけでなく、嫌な匂いや食中毒などの原因になります。市販の掃除グッズや、家にある洗剤を使って簡単にお手入れができます。これらを活用して、定期的に庫内をメンテナンスしましょう。
・我が家お気に入りの便利な清掃グッズ
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スチームオーブンレンジの価値とデメリット
スチームオーブンレンジは、単なる加熱調理器具にとどまりません。食卓を彩る美味しい料理や、健康に寄与する料理を作るために重要な家電です。
スチームオーブンレンジは、健康志向の方や、本格的な料理を楽しみたい方におすすめの家電ですが、料理を全くしない人にとっては「電子レンジ」機能しか使わず、宝の持ち腐れになってしまうこともままあります。
価値とデメリットをしっかり検討してみましょう。
オーブンレンジの価値
- ヘルシー調理:蒸気を使って調理することで、食材の栄養素を逃がさず、油を使わずにヘルシーな料理を作ることができる
- 多彩な調理: 蒸し料理、焼き料理、揚げ物など、さまざまな調理法に対応できる
- 時短調理: 短時間で複数の料理を同時調理できるため、忙しい家事を助けてくれる味方
スチームオーブンレンジのデメリット
- 価格が高い:高性能モデルは驚くほど高額になることがある
- メンテナンスに手間がかかる:こまめに庫内を清掃するだけではなく、水タンクの清掃などが必要になる
- 設置場所の確保:家電の中ではサイズが大きく、重量も大きいため、設置場所の確保が必須
- 調理時間がかかる:スチーム調理では、庫内を高温にするための予熱時間がかかることがある。また、電子レンジに比べて、調理時間が長くなるメニューも多い
- 消費電力が大きい:スチームや高火力調理では、一般的な電子レンジよりも消費電力が大きくなってしまう
スチームオーブンレンジは、決して安い家電ではありません。一度購入すれば、長く使い続けたいと思うのが当然です。あなたに合った価値とデメリットを踏まえた上で、正しい選び方と適切なメンテナンスを心がければ、その寿命を大きく伸ばすことができるでしょう。
まとめ:スチームオーブンレンジ編【ご長寿シリーズ】
今回は、我が家のスチームオーブンレンジを紹介しました。さらにスチームオーブンレンジの選び方、長持ちさせるためのメンテナンス方法についてもお話させてもらいました。
- 本当に必要な機能を見極める
- 設置や予算を事前に検討する
- 日々の清掃と定期的なケアを欠かさない
スチームオーブンレンジは高価な家電だからこそ、日々の手入れ次第で寿命は大きく変わります。あなたの暮らしに合った一台を選び、「ご長寿家電」として長く付き合ってみてくださいね。